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「コロニアル」という言葉をご存知でしょうか。
コロニアルとは、屋根に使用されている瓦の一種で、新築やリフォームの際にに多く使用される屋根材の一つです。
そんなコロニアルですが、新築時はきれいであっても経年とともに、コケや藻が発生したり、色があせたりと、劣化が進行するため、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
そして、コロニアルのメンテナンスの中でも比較的長持ちし、費用も安く行うことができる方法が「塗装」です。
同じ見た目の屋根素材であっても、コロニアルと読んだり、スレート瓦やカラーベストと呼んだり、何がどのように違うのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
コロニアルとは、スレート瓦の一種でケイミュー株式会社(旧:クボタ松下電工外装株式会社)が販売した屋根材の商品名です。
セメントや粘土などを基材にした薄い板状瓦がスレート瓦です。
その後セメントと石綿(アスベスト)を混合した石綿スレートが主流となりました。
(現在では、石綿スレートは使用禁止となっています。)
石綿が使用禁止になったことにより、スレート瓦の中でもアスベストの心配がない屋根材として、「カラーベスト」と呼ばれるカテゴリーをつくりました。
そして、カラーベストの中でも、よく使用されているのが、「コロニアル」と呼ばれる屋根材です。
コロニアル、カラーベスト、スレート瓦は、どれもほとんど同質のモノである、と言えるでしょう。
コロニアルの反りもよく見られる劣化症状の一つです。
雨や雪が降り、コロニアルが水分を含んだ状態で、強い日差しで急激な乾燥により、膨張と収縮が繰り返し起こることで、反りが発生します。
反りを放置し続けると、台風などで横殴りの雨が降った時に、反り上がった箇所から水が浸入し、野地板が腐食する原因となってしまいます。
また、コロニアルは、薄く、ヒビ割れが起こりやすい素材です。
ヒビ割れを放置しておくと、ヒビ割れから水が浸入することで、野地板の腐食が起こる危険性が高まります。
反りやヒビ割れが見られる際は、早急な塗り替え及び補修をお勧めします。