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外壁塗装における耐用年数とは、塗った塗料がどれくらいの期間に外壁を保護してくれるのか、という次の塗り替えの時期の目安を指す事が多いです。
耐久年数などという方もおり、フッ素塗料、シリコン塗料などの耐久性、耐候性が高い塗料ほど耐用年数が長いです。
耐用年数は、シリコン塗料を使うのか、フッ素塗料を使うのかなど、塗料のグレードによって大きく変わります。
(塗料内のシリコン含有率、フッ素含有率でも変わります)
塗装する面がサイディングボードなのか、モルタルなのか、ALCパネルなのかなどの外壁の材質によっても左右されます。
もちろん、同じ北九州でも沿岸部・都市部・山岳部では条件が異なります。
また、旧塗料をしっかりと剥がす作業(ケレン)や、目荒らし、高圧洗浄など、外壁の状態を整える作業を行うかどうかで、耐用年数まで外壁が持つかどうかが違ってきます。
耐用年数を最も大きく左右するのは塗料です。
基本的には高額な塗料ほど、耐用年数が長い傾向にありますが、光触媒塗料や、ナノテク塗料、断熱塗料といった特殊な塗料もあり、一概に高い塗料が耐用年数が長いとは言えません。
例えば、断熱塗料に関しては、夏は涼しく、冬は暖かいというように、断熱の機能を重視している機能性塗料なので、必ずしも長持ちするとは限らないのです。
メーカーによっても機能が変わってきますし、無名メーカーや、業者のオリジナル塗料など、耐用年数が参考にならないものもあります。
わかりやすい言い方をすると、日本ペイントや関西ペイントの大手が設定している耐用年数は正確ですが(10年と書いてあればだいたい10年ほどもつ)、悪徳業者などのオリジナル塗料の場合、耐用年数30年と書いてあっても、10年以内に剥がれてきてしまう、と言う事もあるのです。
主要な塗料の耐用年数を塗料別に並べると以下の表の通りとなります。
もちろん雨風が多い、海が近いといった天候上の要因や、下地を適切に処置していないなどの工事の不備等で大きく変わります。
また、メーカーが設定しているだけで実際にはそこまで耐用年数が長くない、というものもあるので、参考程度に見ておきましょう。
ちなみにこれらは外壁用の塗料の耐久性一覧で、屋根塗料は、紫外線等が外壁よりも数倍当たる屋根に使われる塗料なので、耐用年数は外壁よりも短い傾向にあります。
(外壁用フッ素塗料15~20年、屋根用フッ素塗料8~10年)。
塗料の種類 | 耐用年数 |
フッ素樹脂塗料 | 15年~20年 |
ラジカル制御形塗料 | 14年~16年 |
シリコン樹脂塗料 | 10年~15年 |
ウレタン樹脂塗料 | 7年~10年 |
アクリル樹脂塗料 | 5年~8年 |
無機塗料(セラミック塗料) | ?(下記参照) |
ピュアアクリル樹脂塗料 | ?(下記参照) |
光触媒塗料 | ?(下記参照) |
ナノテク塗料 | ?(下記参照) |
フッ素樹脂系塗料や、シリコン樹脂系塗料、ウレタン樹脂系塗料などに関しては、全ての大手塗料メーカーが作っており、材料である樹脂の信頼性は高いと言えます。
しかし、ピュアアクリル塗料、光触媒塗料、ナノテク塗料などに関しては、作っているメーカーが少なく、耐用年数はその少数のメーカーが設定しているだけなので、当てにならないことも多いです。
極端な言い方をすれば「これは耐用年数30年の塗料です」と一つのメーカーがいってしまえば、それは耐用年数30年の塗料になってしまうのです。
そういったこともあって、上記の表では信憑性がない塗料に関しては耐用年数を?にしています。
フッ素系塗料、ラジカル制御形塗料、シリコン樹脂系塗料、ウレタン系塗料、アクリル系塗料の順で価格は安くなっていき、価格が高い塗料ほど耐久性に優れているので、価格と耐久性は比例しているといっても良いでしょう。
しかし、前述の通り、無機塗料、光触媒塗料などは判断出来るほど多くのメーカーが作っていないので、価格と耐久性が見合っていない可能性もあります。
もう一つ、無機塗料についても曖昧なネット上の情報が多いので、簡単に説明します。
よく「無機塗料は無機物が配合されているので耐用年数が長い」というような表現をしているメーカーや業者さんがいますが、無機物は耐用年数には関係ありません。
紫外線などの影響を受けづらい無機物は基本的に長期間もつものとなります。
しかし、それだけでは外壁に塗装することが出来ないので、有機物である樹脂と組み合わせて使用するのです。
(組み合わせる観点からセラミック配合塗料、ハイブリッド塗料などと呼ばれます)。
耐用年数はこの有機物に何を使うかによって異なるため、漠然と無機塗料と書かれているだけでは耐用年数を判断することが出来ないのです
外壁塗装業者の売り文句として、「耐用年数30年の塗料で塗装します!」というものがあります。ここ北九州でも何度かお聞きしたことがあります。
つまり、30年品質を維持できる塗料ということです。
残念ながら、今の塗装業界で耐用年数が30年という塗料は絶対にあり得ません。
長くても高級なフッ素塗料の耐用年数20年が今の所の最高の耐用年数です。
しかもその20年も、熟練の職人が時間をかけて何層にも塗装を行い、海が近くなく、雨もそこまで多くない地域で、日差しが強すぎないような、塗料によって良い条件がそろったときにしか出来ないような年数です。
それを塗装業者のオリジナル塗料だったり、日本の天候事情をよく把握出来ていない海外製品だったりが30年ももつはずがないのです。
そのような売り文句でセールスをされた場合、ほとんど悪徳業者といっても良いでしょう。北九州でもそんなお話を聞いたりする時もありますが、本当に悲しくなります。
あなたを騙そうとしている業者ということで間違いありません。
万が一、本当に耐用年数30年という塗料が信頼出来るメーカーから発売された場合は、匠エージェントの「月刊誌塗装だより」で紹介しますので、これを読んでいる内は、耐用年数は最高でも20年ほどだという事を認識しておきましょう。
リフォーム業者や塗装業者が「インターネット上でも情報がほとんど出てきていないような最新塗料」といってきた場合も騙そうとしてきていると考えましょう。
もしそのような高機能の塗料が出てきたら、まずはプレスリリースなどで公開し、広く周知するのが普通です。
日本の信頼出来る塗料メーカーの日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研であればプレスリリースで塗料を周知します。
少し前でいえば、関西ペイントが雨の日にも塗る事が出来る塗料を新開発し、プレスリリースで様々なニュース機関が情報を公開していました。
耐用年数30年の塗料はそれくらい今の業界では凄いことなので、開発されたのであればまず発表されていると考えましょう。
ただ、今から数十年前、つまりシリコン塗料や、フッ素塗料がない時代は、一般家庭の外壁塗装にアクリル塗料やウレタン塗料を使って塗装をしていました。
その頃に出てきたシリコン樹脂塗料は耐用年数が10年以上ということで非常にすごい発明だといわれていました。
フッ素樹脂塗料が初めて出てきたときも同様に驚かれました。
それ故、今後、フッ素塗料以上の30年持つ塗料が出てきてもおかしくないのは確かです。