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それなりの費用がかかってしまう外壁塗装の工事。
「まだ大丈夫」と先延ばしを続けると、取り返しのつかない事態になってしまうかもしれません。
こちらの記事では外壁塗装をしないとどんな事態になるのか、解説します。
一般的に外壁塗装の寿命は10年程度となっています。
10年を超えると外壁塗装の施工が必要となるのですが、費用を抑えるために施工を先延ばしにする人もいます。
しかし、劣化した外壁塗装を長く放置するのは、実は非常に危険な行為なのです。
塗料の耐用年数を無視して外壁塗装の劣化を放置すると、外壁の劣化はもちろん、その他の部分にも様々な症状が現れます。
まずはその例を詳しく見てみましょう。
屋根は風雨から建物を守ってくれる、建物の中で最も重要な部分です。
普段は、まず屋根に登ることはありませんから、自宅の屋根の劣化には気付かない場合が多いのが現状です。
最近ではスレート系のコロニアルと呼ばれる特殊石綿セメント版を使用した屋根を扱う家が約7割にものぼり、屋根が劣化してきたら完全に葺きかえるか塗装の塗り替えが必要となります。
スレート屋根の場合は約7年から10年で防水性が無くなってしまい、その後も放置し続けると最悪の場合には雨漏りを起こしてしまうでしょう。
一般的な住宅では、鉄はもちろん亜鉛メッキ銅板(ガルバリウム)やアルミ、ステンレスなど金属系の素材もたくさん使われています。
金属系の素材が使われている箇所の例を挙げれば、屋外の階段やベランダの手すり、サッシの建具や庇などです。
ステンレスは比較的サビにくい素材となっていますが、鉄の部分は意外と簡単にサビてしまうものです。
サビているだけであればまだ処置すれば大丈夫ですが、鉄部が腐食してしまったら塗装の塗り直しだけでは済まなくなるでしょう。
コーキングとは、住宅の気密性や防水性を向上させるために、サイディング外壁やサッシ周辺、タイルなどの隙間に目地材を詰めて塞ぐことです。
コーキングをシーリングとも呼びます。
コーキングも風雨や経年による劣化が発生し、長く放置するとヒビ割れが見られるようになります。
ヒビ割れが発生すると、そこから家屋に雨水などが侵入してしまい、住宅が腐食したりシロアリが発生したりするでしょう。
ヒビ割れが外壁まで拡大した場合には、コーキングの打ち直し工事が必要となります。
外壁塗装のメンテナンスや施工を怠ると、余計な修復工事が必要となります。
屋外階段の架け替えやベランダ手すりの交換など、そこまで錆びて劣化してしまうことは稀ですが、長年放置すると、最悪の可能性も出てきます。
コーキングも家全体で打ち直し工事を行なった場合は、かなりの工事金額になりますので、定期的に塗り替えなどメンテナンスを行なって済むのであれば、それに越したことはありません。
・屋根の雨漏り修復工事 約10万円
・屋外階段の塗装リフォーム 数万円〜約10万円
・屋外階段の架け替え工事 約20万円
・ベランダ手すりの交換費用 約7万円〜約12万円
・コーキングの打ち直し工事 数十万円
・シロアリ駆除 1坪あたり4,500円〜8,000円
外壁の劣化をなるべく緩やかにできれば、そのぶん長く住み続けることができます。
外壁塗装の塗り替えを放っておくと、建物内に雨水が侵入し、木材が腐る、鉄骨は錆びる、劣化のスピードは早くなってしまいます。
先延ばしになってしまっては、外壁塗装どころの費用では済まなくなるため、定期的に外壁塗装の施工を行うことは非常に重要なのです。
外壁塗装は住宅のメンテナンス。
愛着のある我が家に長く住めるように、しっかりとメンテナンスを行いましょう。