セメント瓦屋根塗装を成功させるコツ

屋根の塗装を行う際には、必ず屋根材の種類（素材若しくは、屋根材メーカー及び性質）と現在の状態を確認します。

どの塗料を使うかの判断基準になります。

屋根の劣化状態により、使用する塗料が変更になる場合があるので、屋根材の劣化具合を正確に測る必要があります。

以前にセメント瓦屋根の塗り替え工事が行われている場合は、使用された塗料（塗料の種類・メーカー・どの位前に塗装したのか等）と、今回使用する予定の塗料の適合性を確認します。

塗料には相性があり、これを間違えると塗膜に異常が出やすくなるので、最適な塗料の選定は非常に重要なものになります。

塗装仕様の選定基準は、素地、既存塗膜との相性、周辺環境、ライフコスト等が挙げられます。

高圧洗浄作業を行う前に、屋根材の劣化・欠損箇所・漏水の恐れがある部分の確認と適切な補修・養生を行う事が大切です。

補修をせずに屋根塗装を強行しても、あっという間に塗膜が劣化してしまします。

カラーベスト、コロニアルのクラック、欠損等の不具合部分を補修する事で長持ちする屋根にします。

屋根の塗装を行う前には、充分な水圧で高圧洗浄を丁寧に行い、カビ・コケ・ホコリ・劣化塗膜等を充分な水量でキレイに洗い流す事です。

表面に残ったチョーキングの粉・藻・カビ・水分・ホコリ等が原因となり、塗膜の劣化が早まってしまいます。

キレイな状態で塗り替え工事を行う事が重要です。

高圧洗浄の施工後は、屋根材を塗装に適した状態になるまで、充分に乾燥させる事。

（素地の含水率が10%未満になるまで）

屋根塗装前には、高圧洗浄によるカビやコケの除去をしっかり行う事です。

プレスセメント瓦にズレ、クラック、欠損があった場合は補修及び、プレスセメント瓦の交換をします。

下塗りのシーラー、プライマーの規定塗布量・配合比・乾燥・硬化時間を守る事です。

また、屋根材の劣化具合によっては、増し塗りを行う事です。

但し、１回で極端な厚塗り行うと、逆に塗膜の性能を著しく低下させるので、注意が必要です。

施工する周囲が湿度85%以上・気温5℃以下の場合、プレスセメント瓦塗装の施工は避ける事です。

この様な気象条件下では、塗料の乾きや硬化が悪くなり塗膜の品質低下に繋がります。

拾い塗り作業とは、塗膜に傷がある部分に、部分的に塗料を塗って補修する事を指します。

塗料の使用規定量を守り、適切な施工をします。

極端な厚塗りは、塗料のタレ・艶ムラ・乾燥・硬化不良等になり、品質トラブルの原因になります。

塗料は、塗れば良いという訳でなく、メーカーが定めた規定の塗布量を既定の方法で塗る事により、最も塗料の性能を引き出す事ができます。

また、遮熱塗料を使用する際には、遮熱顔料が沈殿しやすいので、塗装中もローラー等で撹拌しながら塗装すると良いです。