屋根の漆喰修理

北九州にお住まいの皆様、漆喰（しっくい）って聞いた事ありますか？

瓦屋根だと必ず必要な部分になるのですが、これが実は「奥が深い」。

屋根を活かすも殺すのも漆喰次第と言えるでしょう。

今回はその漆喰の秘めたる凄さをご紹介します。

漆喰は屋根だけではなく、家の内壁にも使われているくらい身近です。

塗り壁の材料である漆喰は「たばこやペットの匂いを吸収する消臭効果」がありので、内壁でも人気な塗材です。

しかも漆喰には「防カビ性能」があると言われていて、強アルカリ性の為、4・5年くらいは防カビ性能が強いとの事です。

消臭もできてカビにも強いのならば見た目と質感以外は言う事ない性能という事です。

瓦屋根の場合には必ず漆喰が使われています。

使い方としては、棟部分の瓦と瓦をつなげる役目となります。

身近な言い方でいうと、「接着剤」の様な役割です。

本当の接着剤をつかったら、もちろんダメです。

全く通気性が無いので、家の換気が悪くなり湿気が逃げなくてカビだらけになってしまいます。

漆喰は通気性がよく、湿度がある時は吸い込んで、乾燥している時には吐き出す性質があります。

天然の除湿・加湿器の様な感じですごいですね。

漆喰は性質上、二酸化炭素に反応して固まる性質があります。

固くなればなるほど、接着剤の役目は果たせるのでいいのですが、年々剥がれてきてしまうみたいです。

漆喰自体の寿命は20年程と言われていますので、瓦屋根の寿命が最低50年ほどくらいですので、その間に2回は塗り直さないといけないという計算になります。

塗り直すと言っても自分でぬれるレベルの内容では決してないので、必ず屋根専門店にお願いしましょう。

漆喰の塗りを失敗してしまうと、瓦の落ちや剥がれに繋がるのと、直接雨漏りの原因になってしまい、屋根全体が傷んで取り返しのつかない事になってしまいます。

雨漏りの原因として漆喰の劣化があります。

漆喰が劣化で剥がれてしまうと、剥がれて弱い部分から雨漏りが入り、さらに下の屋根材に染みて雨漏りとなってしまいます。

漆喰が原因で雨漏りの場合には、それなりに修理料金がかかる思った方が良いでしょう。

20年くらい建っている家の瓦屋根の場合には、全体的な漆喰の劣化が原因での雨漏りとなりますので全部塗り直しを想定しておきましょう。

漆喰を塗る際にかかる料金は、状態によりますが、1メートルにつき５千円前後～7千円くらいです。

瓦5枚、2千円くらいで売っていますが、漆喰は塗るだけなのですが瓦1枚より料金がかかります。

その理由は人件費にあると言われています。

漆喰修理をできる職人がベテランでないとできない為、その分料金がかかると言ったのが現状です。

以上が漆喰の秘めたる凄さになります。

漆喰修理は奥が深いものです。